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2008年08月15日 (金) | 編集 |
kde_gnome.jpg
スクリーンショットはGnomeコントロールセンターとKDE4設定パネルです。

統合デスクトップ環境と呼ばれるKDEとGnome、双方とも機能的には似たようなものを実現しています。
生い立ちやライセンス体系の違い、機能的なことなど、簡単に羅列してみました。
KDE と Gnome の歴史
Qtというプロプラエタリなライブラリを用い、KDEの開発が行われてGPLとして公開されました。
QtはTrollTech社がライセンスを所有するライブラリ群です。
Qt1.45以降のリリースにQPLという独自ライセンスが採用されたことで論争を呼び、Gnomeが開発される切っ掛けになりました。

論争に発展しましたが、TrollTech社とKDEプロジェクトも和解をし、現在はGPLライセンスで公開、商用ライセンスを取得する事でBSDLでプロプラエタリな-クローズドなバイナリでの公開をする事もできるライセンスになっています。
和解をしたときにTrollTech社が倒産などあれば、BSDLでのQt公開に切替える確約ができ、万が一にも万全となりました。
(ソースを公開する必要のあるGLPと違い、BSDLではソースを公開しない自由もあります)

GnomeはGPL(LGPL)のライセンスになっています。

このあたりが1998年前後から数年。


2006年のSuSEでGnomeが標準デスクトップに採用?(結局はKDE、Gnomeの選択式)というあたりからGnomeの採用ディストリビューションが目立ってきました。
(GnomeがKDEと比べて遜色なく使えるのを待ち構えていたのか、Gnome標準化への動きが急に動きがありました)

同じ時期に際立っていたUbuntuが、Gnomeを標準デスクトップとして採用している事も影響しているのでしょうか、Gnomeが盛り上がりを見せます。
反してこの時のKDEがGnomeに押される形となります。

この頃のKDEはソフトウェアのクラッシュが多発してた時期だったような。
(例:Konquerorを使っていると突然クラッシュしてKonquerorが強制終了)

2007年11月Gnome FoundationでOSSへの反逆行為?と物議を醸す事件がありました。
参考:GNOME FoundationによるOOXMLの擁護とそれを取り巻く波紋

2008年1月28日、TrollTech社がフィンランドのNokia社にTOB買収される事に合意しました。
一時期、TrollTech社が倒れかけた時は"あの時の約束が発動するか!?"という懸念やら期待(?)やらが飛び交いましたが、Nokia社が買収して回避しました。
Qt、KDEへ影響は特にありませんでした。



KDE と Gnome の現在
QtがNokia社に移ったことで、同じ流れを組む技術-Qtopiaを携帯に推す戦略をNokia社が明確にしました。
(Nokia社はTrollTech社を買収する前、2006年ごろからQtopiaを採用した携帯を販売しています-他社だと携帯ではありませんが、シャープ社のZaurusなどがQtopia採用機種)

GTK+はOSX、Windowsへライブラリの提供をしています。
QtライブラリもOSXの他、Windowsにも商用以外のライセンスで提供を開始しました。

Ubuntuの盛り上がりはもっと顕著になり、Gnomeに利してそうです。
Gnomeを標準に据えているディストリビューションも、KDEより多そうです。

Gnomeに特筆する大きな変化はありませんが、波乱もなく順調に拡張を進めています。
KDE3.5の安定性向上、KDE4の注目度は高く実装も順調に進展しているなど、KDEは順調活発です。

Nautilusのタブ機能などが追加されるようですが、KDE4のDolphinにタブ機能が追加された時期と被ったのは偶然でしょうか。


KDE とGnome の違い
Qt と GTK+ では、共にGPLで開発が行えますが、Qtの商用ライセンスを受ければプロプラエタリな、クローズドなソフトウェア販売が行えます。

GTK+ではLGPLで動的なライブラリとリンクすれば、一部非公開なパッケージ販売が行えそうです。
ライセンスの扱いを神経質にする必要があるかもしれません。

Qt商用の年間ライセンスはプロジェクトの規模、ライセンス数などで考慮され、TrollTechが個別に設定しているようです。
TrollTechのサイトでは申請フォームだけ存在し、明確な価格記述はありません。
日本にもQtのライセンス受託を引き受けている会社が存在し、そちらは価格を掲示しているので、その価格などからおぼろげに想像できます。

TrollTech社の飯の種であるためか、Qtコンポーネントが充実し、KDEのソフトウェア群は使い勝手の良いものが多数見られます。


ライセンス料が必要になるとはいえ、クローズドな配布ファイルを作成できるQtは利用の幅を広げます。
でもKDEの一人勝ちになってしまうとライセンス料が高騰してしまうのではという不安にもなります。
Gnomeが牽制している今の環境、なにかとベストではないでしょうか。

Qtのライセンス料が、個人でも利用できるようなリーズナブルな価格設定に降りてくれば身近に頼もしい存在となります。
小規模なソフトハウスなら支払える程度の年間ライセンス料も、個人では荷が重いでしょうから。




私的な雑記
デザイン
KDEは使い易く、綺麗なので好きです。
Gnomeの平面ライクなデザインが嫌いです。
(テーマで簡単に変更が可能ですが、テーマがないと変更がし難く、調整するにもテーマファイルをいじる必要があります)

ソフトウェア
GTKを使ったソフトウェアのコンポーネント類が総じて反応が鈍く感じて、Qtを使用したものと比べると見劣りします。
ただ、GTKのファイルプレビューのサムネイル生成、表示だけは高速で好きです。
Qt4-KDE4ではまだ実装がなっていない部分ですが、ここが強化されれば万全なので期待する所です。
(MPlayerThumbsのkde4版が作成されたようですが、本家の実装待ちで試してはいません-Imageファイルもまだですし)

KDEとGnomeどちらを使うか
今はKDE4を利用しています。
双方開発が続いてますから、当然変化もありますし、その都度好みのものを利用します。
別に使いたいものが出てこないとも限らないので、ずっとソレというのは有り得ないです。

今はKDEが大好きです。
テーマ:Linux
ジャンル:コンピュータ
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